秋のパワーアップ研修会(米子・日南)報告

日時:2021年11月7日(日)10~17時

会場:米子市美術館・日南町美術館・上淀白鳳の丘展示館

各美術館の特色ある活動を学びました

 とっとり県美応援団の「秋のパワーアップ研修」第2弾は、応援団員の一行24人が参加し倉吉をバスで出発、鳥取西部の美術館や展示館を回り、それぞれの取り組みについてお話を伺い各展示を鑑賞しました。

 午前中は米子市美術館にて中村智至館長に講話をお願いし、同美術館の概要やサポーター(ボランティア)活動の状況などを伺いました。その後の質疑応答では参加者から多くの質問があり、後援会との連携や美術館としての今後の課題など、我々県美応援団にとっても興味深く勉強になりました。

米子市美術館へ向かう参加者

 昼食をはさんで午後はまず日南町美術館へ。 道中では石霞渓の渓谷と美しい紅葉を車窓より堪能することができました。

 美術館では浅田裕子主任学芸員より同館の特色と設立の経緯、所蔵作品に関する歴史について、これまでの活動での苦労話なども織り交ぜながら楽しく解説していただきました。

浅田主任学芸員の解説を聞く参加者

 日南町出身でサクラクレパスの創始者でもある「佐武林蔵氏」が収集した梅原龍三郎、川合玉堂、林武、藤島武二といった近代芸術家たちの絵画や彫刻、同じく日南町出身でフランスで活躍された画家「足羽俊夫氏」の作品の鑑賞に加え、美しい建物自体の外観も見学しました。

日南町美術館の美しい外観

 最後は米子市淀江町にある上淀白鳳の丘展示館。企画展「上淀廃寺」をスタッフの方に解説いただきながら鑑賞。上淀廃寺は飛鳥時代(7世紀終わり頃)に建てられた寺院の跡で、平成3年(1991年)からの発掘調査で国内最古級仏教壁画片が大量に出土し全国的に有名になりました。展示館には金堂内部を原寸大復元した展示室もあり、丹色に塗られた柱や天井、安置された仏像三体のスケールに圧倒されました。

上淀白鳳の丘展示館 上淀廃寺の展示室内

 3つの美術館・展示館で文化と歴史を学び、おまけの周辺観光スポットの寄り道タイムも楽しく、参加者にとって充実した一日となりました。