「神崎神社」「塩谷定好写真記念館」(琴浦町)での鑑賞活動
開催日:2021年5月22日(土)
神崎神社(宮彫り×壮麗なる数々の彫刻神社)
200年近くも潮風に晒されながらも迫力を失わない彫刻作品に飾られた社殿、通り雨に鮮やかさを増す新緑、日本海から吹き 上がる風、それらに包まれながら地域愛に溢れたボランティアの解説を聞く。五感をフル活用した鑑賞は快い体験だった。
塩谷定好写真記念館 (国登録有形文化財)
定好自らが、近所の人達を撮影していたモダンなスタジオ、各部屋の床の間に飾られた数々の定好作品や愛用品などを鑑賞した。
定好の直弟子である山根さんに、県内の写真仲間が集い、時間を忘れるほどに熱い写真談議が交わされたときのエピソードを聞くことができた。
「毎回30人程が集まり、部屋の入り口で持参した作品の予備審査を受け選ばれた写真が定好の前に並べられその評を聞く。口調はいつも穏やかで『作品には詩情と品格がなければいけない』といつも話された。
草木や霧や光にまでも心を通わせながら狙いに合うタイミングを待ち続けてシャッターをきる。奥様を助手に蔵内で現像を行うと定好独特の「セピアカラー」の作品がうまれる。高潔な人間性が作品を通して感じられ、作品は半世紀経った今も新しい。」