倉吉市内の中学生に対する美術館アンケート結果
2023年1月22日
中学生727人から回答をいただきました
とっとり県美応援団(後方支援チーム)では、2022年秋に倉吉市内の中学校にご協力いただき、市内中学生に対して美術館に関するアンケート調査を行いました。これは2021年12月に応援団会員に対して行ったアンケートに続く第2弾となります。
これからの未来のまちを創っていく若い世代が、アートや美術館を身近なものとして位置づけより豊かな感性や創造力を身につけるとともに、「県民が主役になって活躍できる美術館」を盛り上げてほしいという想いから、中学生を対象に意識調査を行い関心を持つきっかけとして今回実施しました。アンケートにご協力いただきありがとうございました。
<アンケートの質問と回答の要旨>
アンケート結果は以下の通りです。なお、詳細については末尾に添付されている表について以下の方法でご覧ください。
①PCから:画面の右のスクロールバーを操作する
②スマートフォンから:本文末尾のリンクから画像を表示させる
ある :63%
ない :37%
<応援団より>
行ったことが無い生徒が多くありました。学校行事での倉吉博物館も行く事がやっとで、事前の学びや事後のまとめが出来る余裕がなく理解を深めることも難しいかもしれません。県立美術館では常設展・企画展・ワークショップを通じて多様な体験や感動を得る機会を増やす事を願い、応援団ではそのお手伝いをしたいと思います。
質問2 「ある」方は、どこの美術館・博物館ですか?また印象に残っていることを教えて下さい。
第1位 倉吉博物館 176名
第2位 鳥取県立博物館 80名
第3位 砂の美術館 12名
第4位 ヴァイオリン美術館 10名
第5位 フィギュアミュージアム 6名
<応援団より>
上記の他にも旅行先で鑑賞しているなどで少数ですが多くの美術館名・博物館名があり驚きました。多感な年代で作品に触れて影響をどんどん受けてほしいと思います。
約7割が倉吉市に美術館開館「知っている」
知っている :66%
初めて知った:34%
<応援団より>
このアンケートで2025年3月に倉吉市に開館する事を知ってもらう広報活動として効果があったと思います(但し「倉吉市に開館」は知っていたが「2025年3月に」は正確に記憶していなかった生徒が「初めて知った」を選択した可能性もあります)。
質問4 鳥取県立美術館でどのような作品を見たいですか?(複数回答可)
第1位 漫画・アニメ 467人(64%)
第2位 立体作品・フィギュア
375人(52%)
第3位 絵画 361人(50%)
第4位 写真 356人(49%)
第5位 映像 294人(40%)
<応援団より>
大人の回答傾向(絵画・工芸・彫刻・書)と違い、生徒の多くが回答したのは、漫画、アニメ、立体作品、フィギュア、写真、映像という結果でした。中学生らしい回答で貴重な意見です。意見を美術館整備局に届け、開館後の企画展のテーマ設定(プラン検討)等の参考にして貰いたいと思います。
質問5 鳥取県立美術館であなたがやってみたい、期待するものを教えて下さい(複数回答可)
第1位 カフェやレストラン 437人(60%)
第2位 美術作品の鑑賞 364人(50%)
第3位 気軽に訪れる事が出来る場所 349人(48%)
第4位 ミュージアムショップ 224人(31%)
第5位 アートに関するワークショップ 170人(23%)
<応援団より>
美術鑑賞以外に「カフェやレストラン」、「気軽に訪れることができる場所」が人気でした。中学生にとって美術鑑賞といえばまず「絵画」に関心があると思っていましたが、美術館では様々なジャンルの作品(美術作品として認識・許容できる多様性・感受性がある作品)と出会い豊かな心を育てて欲しいと思いますし、美術館の雰囲気や魅力が、繰返して訪れるひとつのきっかけとなればと願います。美術館での小さな出会いや体験を積重ね、多方面に興味関心を拡げて感性豊かな人に育ってもらえるよう、お手伝いをさせて頂きたいと思います。
<アンケート詳細結果はこちらから>